SSブログ

思い出話・エピソード5/トリノからバルセロナヘ・・・ [昔の旅の話]

旅のお話の続きをさせていただきます。

トリノから夜行列車に乗ってニースやモナコのあたりの海岸線を通り、
バルセロナへと向かう・・・

って書くと、何だかカッコイイみたい?

実際は、、、書いてるくらいですから・・・なんとも。

ウィーンからベニスへの移動は寝台(クシェット)をとったのだけれど

この時の寝台はいっぱいでとれなかった・・・モナコグランプリの季節だったから?

海岸線も見たかったので起きているのもいいかな?と、普通のコンパートメントで行っちゃう!

チャレンジャーだなぁ〜。

※注)この夜行列車のコンパートメントのイメージは、映画ハリーポッターの
   ハリーたちがホグワーツへ向かう列車の部屋・・・あんな感じです。
   同室の人がいなければ、個室のようにシートに横になって寝ることも可能です。
   それはそれで寝台より広くて快適かも。同室の人がいなければ・・・。

「誰も来ませんように〜〜〜」って思ってたんですが、寝台がいっぱいなくらいなので

そうもいきません。

まもなく背の高い黒人の男の人と同室になりました。

いきなり靴を脱いで足を投げ出す・・・・・

・・・・ううっ。。。くちゃい・・・・・

ついでにものすごぉい香水のにほひ・・・・・

普段香水慣れしてない自分には拷問です。。。

すぐに部屋を変わるのも何だか嫌ってるみたいで悪いかな・・・と思い、

ちょっとだけきっかけを待つ事にした。

判断は・・・・・失敗でした。

話し掛けられると一生懸命答えてしまいます・・・

モロッコの人なんだって・・・フランス語圏だ・・・でも英語もちょっと話せる。

日本人の女ひとり、しかも夜行列車のコンパートメントってやっぱりめずらしいんでしょう。

その方よく喋るし・・・とっても興味深々みたい。

「へ〜、トーキョーからきたの?トーキョーってどんなとこ?」

まただ〜イタリアでも同じような質問責めにあった、

トーキョーはスモッグで空はグレー、空気がむちゃくちゃ悪いんだろ?

などと言われ放題だったので、もううんざりだった。なのに・・・

   「うんにゃ!ローマほど鼻の穴は黒くならないよ!」と返していた。

黙っていれば良かった・・・(TT) おばかなワタシ・・・

そのうちに、調子にのってきて

   「君がトーキョーに帰ったら、文通しよう!」  などとと言い出す・・・

お互いにカタコト英語の上、聞き慣れない発音で【correspondence】=文通って言葉が理解できるまでとーっても時間がかかった気がする・・・

相手のことをあんまり理解しようって気持ちがないと、言葉の壁は厚いのね〜。

自分の住所など渡すつもりはさらさらないし・・・どーしよ〜(汗)

「だって、手紙書けないよ〜、フランス語も無理だし、あなたも英語じゃ読めないんでしょう?・・・会話だってこんな大変なのに・・・不可能・ありえない〜」

などと、自らどつぼにはまっていく。。。

     「じゃあ、ここに手紙ちょうだい。」

って、住所を渡されてしまった・・・(汗)

お姉さんの住所だって・・・?
姉は英語が読み書きできるからだって・・・?

「はいはい。わかりました。」

とりあえず、受け取るだけはいいか?・・・

・・・・・それにしてもね、混ざったにおいがすごいの・・・・・もう、限界です。

よけいに疲れる会話・・・すでにフランスとの国境にさしかかる。

ここで出入国審査、パスポートチェックです。

※注)寝台をとれば、車掌さんに、乗る際にパスポートを渡しておくので
   降りる時に返してくれるだけなのですが、普通のコンパートメントでは、
   国境で各部屋にチェックが入ります。
   でもスタンプ押してくれる人の方が少ない・・・(ね、きむたこさん!=同意求む)
   記録が残らないのはちょっとさみしい。
   ヨーロッパの国境って、チェックする人が見てチェックするだけ・・・
   いいの?これで?
   

私はすんなりOK!・・・当然です。

モロッコの人は・・・え?・・・荷物も持たされ、連行されちゃったよ〜!

パスポート切れてたの?まさか違法入国?違法就労?

やっぱり〜?ちょっと変な感じだったもん。
人を見る目はあるほうなんだ・・・これでも。
(だったら早く部屋を変わればいいのにね・・・)

でも、、、ラッキー! これで個室じゃ〜♪

が、しかし、、、ぬか喜びでした・・・

「I'll be back!」(ターミネーターのように)
とは言わなかったくせに、
やつは、戻って来た・・・

なぜ? naze? WHY?

と、聞くと・・・

「これだよ!これ! ちょろいもんだぜ!」

というように・・・お金を数えるしぐさ・・・・

ワイロだー。。。
映画でしかみたことないけど現実です。
(ToT)もうだめです。。。限界超えました。(臭いも〜)

別の部屋に助けを求めよう・・・トイレにいくふりして・・・

運がいいことに、同年代の女の子がいた!

「こっちにきてもいい?」

と聞くと快くOKしてくれた。

一応、後味悪いのはイヤだったので、モロッコの人には

「悪いけど、部屋変わるね〜。」

と一言伝えて、荷物を抱えて脱出!

εε=== ほ〜っ

今度の部屋の彼女はスペインの女性。とってもイイ人で良かった〜。

イタリアで子供たちにフランス語や英語を教えていて里帰りだって・・・

相手が会話上手だと、とてもスムーズに理解できるものです。

コミュニケーションは言葉だけではないよね、やっぱり♡だね。

会話もはずむってもんです。

あいかわらず、質問責めでしたが・・・
(そんなにめずらしかったのかしら?)

彼女の興味は日本の神様の話だった。。。

皆さん!
「日本の神様ってどんな神様?」

って質問されたら、どんなふうに答えますか? 難しい質問ですよね。

私がどんなふうに答えたか?

長くなってしまうので、また次の機会にお話したいと思います。(^o^)v

すでに日付は変わっている時間でした。

数時間後には、フランスとスペインの国境を超えます。


nice!(9)  コメント(12)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行・地域(旧テーマ)

nice! 9

コメント 12

今回も興味深く読ませていただきました~(*^o^*)
いろんな人との出会いが楽しいですね!
モロッコ人の男性は何者だったんだろう・・・。それにお金で出入国審査パスしちゃうなんてことがあるんですね(゚▽゚*)
by (2006-03-18 09:22) 

にょろ

陸続きだと国境もちょっと隣町に行く、って感じなんでしょうか???
ワイロだなんて、映画のようですね。
でも、お金を渡さないと国境を渡れない人たちって何者なんでしょうね。
とにかく、部屋を替われてよかったです。

日本の神様???どんな神様???
貧乏神しか知らないからなぁ~(^_^;)。次回も期待!
by にょろ (2006-03-18 13:33) 

水無月

モロッコ人の男性と一緒とは、ちとキツイですよね。
nakasamaさんって、本当チャレンジャーですよね。
感心してしまいます。
部屋を無事に替われて安心しました。
by 水無月 (2006-03-18 16:54) 

モモパパ

今日のノンフィクション記事も大変面白く読ませて頂きました m(_ _)m
パリで地下鉄に乗った時、強力な「にほひ」の方が近くに座っていて気分が悪くなりました。
体臭が強いので、香水文化はその為に発達したと聞きました。
しかしながら、nakasamaは「もてもて」だったんですね^_^
外国と同様に太陽や大地、森や木など、が神さまだった昔は同じだったのでしょう。
神社などの「神様」は政治的な意味合いで神格化された人間だから・・・違うし。
日本の「神様」は苦しい時の神頼みとか、神社にお参りに行ったら、願い事をするといった風に結構、都合の良い「神様」だと聞いた事があります。
by モモパパ (2006-03-18 22:15) 

はちみつ

面白そうな旅ですね^^
最初から読んできます。

海外に行くと、意外な事を聞かれますよね。
私は日本の年金制度について聞かれて、
単語がまったく思い浮かばなかった記憶が・・・・。
最近はサッカーの話をよく聞かれるので、今度のワールドカップはがっちり見ようと思ってます!
by はちみつ (2006-03-19 00:11) 

Baldhead1010

すごい語学力。
これがあるからこそ、外国旅行も楽しいでしょうね。
by Baldhead1010 (2006-03-19 15:54) 

nakasama

★たろうさん
スペインの彼女によると、不法就労者が多いらしいです。(当時は?)
よくある話みたいで・・・

★にょろさん
不法就労者のようですね。
これじゃ、国境なんてほとんど無意味じゃないですか?

やっぱり貧乏神ついてたかも〜
この辺まではとっても悲惨な旅ですもの〜〜〜

★水無月さん
当時は何も考えずにやってしまう人間だったのでしょうね〜
今は?・・・石橋たたいても渡らないかも・・・。

★モモパパさん
足のにほひと混ざった香水はたまりません・・・(>_<)
うふ、もてもて?・・・(^^; 珍動物のような扱いかもよ・・・

多分、日本の神様のことはモモパパさんと同じような事答えてましたよ。(^^)
神棚も仏壇もある家で育ちましたから・・・
欧米の人たちとは信仰する根っこがぜんぜん違いますよね。

★はちみつさん
年金制度〜〜〜(@。@)?
日本語でも答えられないよぉ。
サッカーは、楽しみですね〜
WBCも決勝進出です〜やったー!

★Baldheadさん
あら?語学力なんてないです・・・英単語まじりの日本語なのね
ジェスチャーができればなほ通じます。(^〜^;
語学力があったら、不法就労モロッコ人と文通です。
by nakasama (2006-03-19 23:33) 

アッキー

若いっていいなぁ (笑)

神の説明は難しいですよね
八百万の神から説明しなきゃならなくなっちゃいますよね
神が一杯なんて理解できないだろうな
by アッキー (2006-03-20 16:23) 

nakasama

あきれてます?やっぱり?(‐‐;)

そうそう、八百万の神様から・・・ギリシャ神話の神様みたいかな?って
・・・いっぱい神様いるじゃない?
(いいかげんな発言だったかなぁ〜)
by nakasama (2006-03-20 19:48) 

旅は道連れ~^^ ですね^^ おつかれでした
キリスト教やらイスラム教のように 一神教の方がたには 八百万の考え方は伝わりづらいかもしれませんね
一説によると 神様の多さは 自然の恵みの多さに比例するらしいですよ
砂漠や寒冷地では 感謝の対象が少なかったので 絶対的な一神教が育って行ったらしいです 豊かな自然を多くの神に高めた多神教ですが トイレにも神様がいるっちゅ~のは 説明するのむずかしいですよね^^ 
by (2006-03-20 23:01) 

nakasama

★dennさん
と、いうよりも、自分自身が信仰している絶対的なものがない人間が
信仰を基礎として生活をしている欧米の人たちに自分たちの神様を
語れるるわけがないんですよね〜(^^;
それを説明する方が大変でした。
by nakasama (2006-03-22 11:07) 

nakasama

★megさん
nice!いっぱいありがとうございます。
by nakasama (2006-03-22 11:11) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

【署名のお願い】自然エネルギー100%と原発の段階的廃止を実現するため「エネルギー基本計画」を変えよう!
 
 

 

 
 
ブログを作る(無料) powered by SSブログ
RSS RSS1.0 | RSS2.0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。