思い出話・エピソード-3/イタリアにて [昔の旅の話]
もうすぐトリノオリンピックが始まりますね。
だからって事ではないですが、
日曜日のメニューはイタリアごはんで。
(イタリアンカラーね。^^)
真鯛のカルパッチョ
ツナトマトソースのパスタ
マルセル・リショー(これはイタリアワインじゃなかった〜でもおいしい。ローヌのビオワインです。)
そして本日は、一人旅・イタリア編をお届けしようかと・・・
今日は♡なお話ですよ。
出会いはローマ駅でした。
朝、バチカン行きのバスの時刻表を確認していると、男の人が声をかけてきました。
「バチカンに行くの?」
と・・・
『イタリアの男には気をつけろ!』といいますから、すぐさま
「ノー、ノー」と答えその場を立ち去りました。
ちょっと間をおいて、きょろきょろとその人がいないのを確認してからもう一度
時刻表の前で時間と乗り場のチェックをしていると、また同じ男性が・・・やばい?・・・
「ね、やっぱりバチカン行くんでしょ! 僕もいくところだからさ、バチカンまで案内するよ。ね、ね。^^」
・・・てな感じです。
ナンパかな〜?
ガイコクジンの年ってわかんないけどこの人40歳くらい?割と紳士って感じ・・・
自分はどう見てもお金持ちの日本人には見えないと思うのでお金目当てって感じでもないし、
いざとなったらダッシュで逃げるか?
・・・等と、しばし悩む・・・
困ったな〜、だけど時間を無駄にしたくなかったのでしぶしぶ同行・・・
バスの中では途中、英語でいろいろ教えてくれる。
「ほら、あそこのバルコニーはね、ムッソリーニが演説したバルコニーなんだ!」
ナド・・・
「ぼくはね、スペイン人!○○○○といいます。アクロバット飛行のパイロットをしてるんだ!」
と自己紹介。(強引な割には見た目の通り紳士的)
そして質問。
彼:「君は?名前は?どこから来たの?」
私:「nakasama 日本から・・・」
彼:「お〜、すばらしい!」「いくつ?」
私:「24」
彼:「お〜、すばらしい!」「どこに宿泊?」
私:「修道院」(こういっとけば、万が一の時も男の人は入れないとこだろ〜)
※注)イタリアの修道院には宿泊施設を併設しているところもあります。
彼:「お〜、チープ、チープ!すばらしい!」
私:『・・・変な人・・・』(((‐‐‖)
異国人同士がイタリアでカタコト英会話をしているうちにバチカンに到着。
そして、中も案内してくれると言う・・・
(断っても結構強引・・・)
しかし、現地ガイドのないワタシにとってはとってもいいガイドさん。
「ほら、あそこに歴代のローマ法王の骨が眠ってるんだよ!」
屋根の上の像を指さしながら、
「あれがヨハネ、あれがパウロね、あっちはね・・・etc」
「午後はどうせシスティナ礼拝堂にいくんでしょ。美術館の入り口はあっちだからね・・・」
うん、とってもわかりやすい!ありがと!
そして、
「ごちそうするから、カフェ行こう!」
(またまた断っても結構強引・・・)
以下、カフェでの会話
彼:「僕は、アクロバット飛行のパイロットをしてるっていったでしょ。」
私:「はい。」
彼:「だけどね、もう、ほんとに恐いんだ。こんな仕事、いつ死ぬかもしれない・・・」
私:「はあ。」
彼:「お母さんにももうこれ以上心配かけたくないし・・・、」
私:「そうですかー。わかります。」
彼:「こんな仕事だから、結婚もためらってたんだけど今の仕事を辞めて、
結婚してお母さんを安心させてあげたいと思うんだ。」
私:「いいと思いますよー。」
彼:「だからさ、僕と結婚してくれない?」
私:「へ?」(・・)『イマ、ナント、オッシャイマシタ?』
彼:「僕と結婚してください。」(^^)
私:『ワタシ・・・ミミ オカシーデスカ?』
彼: 「ぼくはね・・・」
「先日、テレビでね、『おすぃん』を見たんだよ。知ってる?
『おすぃん』(●^^●)ね♡」
私: 『オスィン???』
(当時ヨーロッパで“おしん”が放映されていたらしい・・・流行ってたのかな?)
彼: 「それは、すばらしいストーリーだった・・・全部見た!」
「日本の女性はすばらしい!結婚するなら日本の女性だって心に決めたんだ!」
「君は、修道院に宿泊するようなチープな日本女性・・・『おすぃん』みたいだ!
理想的だ!素敵な出合いだ!」\(´〜`)/
私: 『どーゆー意味さ・・・それ・・・たしかにチープな人間かもしんないけど・・・』(((‐‐Ⅲ)
この人、とんでもない“おしん”かぶれでした・・・シンジラレナイホド・・・
ローマ駅でずっと“おすぃん”さがしてんの? すごいね〜〜〜
だけど、どうしてローマ???
私:「え〜っと。あの〜。申し訳ないですけどぉ、結婚は無理ね〜。
それから、今の日本女性で『おすぃん』みたいな女性はいないからね〜。
もちろん、私もちがうし〜〜〜、
あれは、むか〜しの話で、物語だからね〜
そんな人がいるって期待しない方がいいよ〜。」
てな感じのことを、一生懸命伝えた気がする・・・(‐‐‖)
私:「じゃあ、私、先をいそぎますので、そろそろ〜〜〜」
彼:「そうか〜、残念だ〜!でも、気持ちが変わったらここに連絡くれる?
ここに宿泊してるからね。 じゃあ、良い旅をね〜」
そう言って彼はメモをくれた。ホテルの名前と電話番号が書いてあった・・・
彼はまたローマ駅に彼の『おすぃん』を探しに向かったのかしら?
ニホンジンのお嫁さんみつかるかしら???
ナドと考えながら、ミケランジェロの最後の審判を見上げるのでありました・・・
『天地創造/アダムとイヴ・・・(カルチャーショックだったんだろうな〜おしん・・・)』
壮大なミケランジェロの絵を目前にして・・・泉ピン子の顔がちらつく・・・(`〜´;)
『変な人だったけど、親切だったな〜、コーヒーごちそうになっちゃったし・・・
お母さん大事にしてるみたい、最後の審判の時でも天国いけるよ、きっと〜』
『最後の審判か〜。自分は最後の審判でどちらに振分けられるんだろうか?』
『ま、どっちでもいいか? あ、親に手紙書こう!きっと心配してるから・・・』
ホテルに戻ってガイドブックで確認すると、その人の泊まっているホテルはとってもセレブなホテルでした。
『あらら〜〜? ひょっとして、惜しい事しちゃいましたか〜?』
だけど・・・
『おら、おしんのふりはできねぇだ・・・おかあ、おとう・・・(‐‐;)
・・・では、また手紙書きます。ローマにて と・・・』
世の中にはいろんな人がいますね。
ひとり旅も半ばに入り、多少の事では驚かなくなっている自分がいました。
やっぱ!イタリアンですよね
by akamaru (2006-02-08 10:49)
鯛かぁ・・・・・・
うちは夕べは鯛のアラ煮でしたよ~~
値段が違~~う_| ̄|○
「おすぃん」はいい!!(^凹^)ガハハ
おすぃんはいません
おすぃんはありえません なんちゃって
もしかしてすっごいお金持ちだったかも・・・・
でも「おすぃん」が気に入ってたのなら
ものすごいケチかも!!
泉ピンコ、わかります
TVの影響かなぁ
by アッキー (2006-02-08 11:37)
あのミケランジェロの名壁画を思う度におすぃんが思い出される訳ですね~~(>_<)
彼はスペイン人?、イタリア男は確かにうるさかったです。私は失礼ながら「イタ公」と呼びます。集団で日本語で声をかけてきて無視していると「お~、コリア~」とか言ってるし・・・静かにイタリアを堪能したいだけなんですけど・・・その時、全然若くなかったんですよ~~。なんでこんなおばさんに声かける? 不思議でした。
イタ公は嫌いです!
by (2006-02-08 13:22)
「おすぃん」ですか。TVの影響ってすごいですね。
いきなり、プロポーズされるとは、nakasamaさん、やりますね!!
もしかしたら、スペインから「セレブ~ログ」になってたかも???
by にょろ (2006-02-08 14:31)
★あかまるさん
やっぱり嫁探しもイタリアン?
★アッキーさん
あら煮おいしそ〜、あら汁もいいな〜
真鯛のお値段は¥600くらい/3人分ね。違わないでしょ。
うす〜〜〜く向こう側見えるくらいに切ってますから。。。^^;
泉ピン子・・・おしんのお母さんね。(`〜´;)
★こぎんさん
イタリア人、大げさなんですよね〜、それに日本の女性はもてるんですよ。
もしかして『おすぃん』効果?
あ、辛味噌ですが、熱は加えないみたいで・・・
さらに熟成させてるようですが〜・・・我が家の辛味噌HPありました。
http://www.aogen.co.jp/
★にょろさん
いえいえ、きっとスペインの畑とかで雑巾のように働かされて・・・
『おとう、おかあ、おら、にほんにかえりてぇだ〜ぁ・・・しくしく』
ってなってたかもしれません。
↑あれ?ほんとにこんなだっけ? おしんって・・・???
イメージ・イメージね。
by nakasama (2006-02-08 19:43)
「おすぃん」がヨーロッパでも放送されてたんですね!
そんな日本女性に憧れるなんてけっこう純な方だと。。。
しかも、、、セレブ☆彡だし~ヽ(´▽`)/
by (2006-02-08 21:31)
おもしろいです~!
イタリアでおしん。
思い出の名場面ですね♪(笑)
おしん・・・・子役の小林・・・・え~っとあやこちゃんの演技が光っていましたね。
by (2006-02-08 21:41)
本日、爆笑でした^_^
鯛を釣ってきた時、カルパッチョ、お刺身、あら煮は必ずします!
おしんは国を変えて世界70とか80カ国で放映され未だ続いているとか?!
小林綾子が外国に行って「私がおしんの子供の頃を演じていました」と言っても「そうか〜こんなに大きくなったか〜、あのころは辛かったろ〜」て?!
by モモパパ (2006-02-08 23:46)
なにげにサンピエトロ寺院の「おしゃすぃん」がありましたが・・・
もしかして、ポジを窓に貼って接写とかじゃないですよね?!
by モモパパ (2006-02-08 23:54)
そのヒトと結婚してたらどーなってたかしら・・・。アハ。
by knacke (2006-02-09 03:53)
nakasamaさんのお宅がパスタだと、我が家もパスタを食べたくなります(笑)
ラブロマンス、おもしろかったです~!
現実に、こういうことってあるんですねぇ。
by 水無月 (2006-02-09 20:08)
★たろうさん
きっと嫁探しをしているうちに観光ガイドが上手になってしまったのでしょうね。
同じ経験をした日本女性は何人いるのでしょう?
★アカシアさん
笑っていただけましたでしょうか?
漫画みたいじゃないですか?
だれかと一緒の旅行だとこんな経験てできませんよね。(笑)
★モモパパさん
面白かったですか?^^ 良かったです。
へぇ〜、そんなに世界中で見てる人がいるんですね〜
みんな!現実見ようよ〜!って感じじゃないですか。
写真はバチカン観光サイトから頂いてきました。
この辺はネガで撮ってたと思うんですが、
ファイルに入ってなくて、みつからなくなってます。
★きむたこさん
どーなってたでしょ?
優雅なセレブライフか『おしん』のような辛い日々?
★水無月さん
では明日は水無月さんのお宅もパスタ?^^v トリノも始まりますからね。
笑って頂けましたか? 良かったです。
ラブロマンスじゃなくてこれじゃコメディですね!
きっと同じ経験してる人、私だけじゃないと思いますよ〜。
by nakasama (2006-02-09 21:48)
ナイスな出会い(≧▽≦)
あぁ、なんだか"イタリア”を感じるわ~(笑)
その方は、その後、どうなったんでしょうかね?
その人の今・・・を知りたい( ̄m ̄*)ぷっ
それにしても・・・。ミケランジェロの影すら薄くしてしまう泉ピン子って、凄い・・・(^-^;
by のこたん (2006-02-09 23:04)
さすが押しの強いイタリア人。
それが普通だから、かなり心してかからないと、ひっかかってしまいそうですね。
by Baldhead1010 (2006-02-10 08:17)
★のこたんさん
その後・・・ワタシも知りたいですね〜
ニホンジンのお嫁さんみつかったでしょうかね〜?
★Baldheadさん
あ、一応自称スペイン人らしいです。
ちょっとアラブ系のはいった濃〜いお顔でしたので多分そうなのでしょう。
そうか、やっぱりひっかけられたんだ〜、でも「おすぃん」ですから〜 (^^;)
ネタになっても、エサにはならないような〜?
by nakasama (2006-02-13 00:27)