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3)介護保険サービスと介護施設の利用 [介護のこと]


前記事 2)高次脳機能障害についてからの続きになります。


先述の高次脳機能障害以外にだんママちゃんに現れた症状としては痙攣発作
(突然倒れて泡を吹き、昏睡状態になる)
いわゆる「てんかん」発作です。


これは入院中に1度もおこさなかったことから主治医は痙攣止めの投薬を行っていませんでした。
手術前に痙攣予防の点滴の副作用で貧血症状をおこしていたからです。


術後2ヶ月経ったある日、いつものように一緒に朝食を食べていると
急に目が空中を泳いでいる・・・

「どうしたの?」・・・なんかヤバいみたい・・・

と訪ねるとそのまま叫び声をあげて後ろに倒れてしまいました。
体は硬直、口からは泡が・・・

もぉー パニックー!

その後大きなイビキをかいて眠ってしまった状態に・・・

たまたま出勤前でだんちゃんがいる時だったので、救急車を呼び病院へ・・・
病院に到着するまでには意識を取り戻していました。

半日病院で処置をしてもらい、痙攣止めの処方をもらい
当日には帰ってきたものの・・・

薬によりぼーっと眠そうな状態が続きました。
2ヶ月でずいぶん回復してきた分の能力が振り出しに戻ったような感じに・・・。

これは痙攣止めの薬の量が多かったことの影響もあり、
その後数回に分けて採血の結果を見ながら投薬量の調整をしてもらいました。



その後主治医も2度変わり、脳波検査の結果がかなり良いとのことで薬を1/3にしてみたところ、
同様のことが起こってしまいました。
残念ながら、このお薬(フェノバール)は一生飲まなければならないようです。

飲み続けている今でも晩秋〜冬にかけての期間は要注意の季節。
倒れるほどではないですが、震えが起こったり、言動が変だったり・・・

何度経験しても一人で看ている時に発作が起こるのでは?と思うと、
正直なところ恐怖でもありました。




退院後の3年間くらいは、体力の回復とともに色々な面で改善がみられましたが
70歳を過ぎた頃から、今度は認知症とも思える症状が加わります。



問題行動・失禁・昼夜逆転・家族の言う事を受けつけない・などなど・・・

どこまでが後遺症で、どこから認知症なのかはさっぱりわかりませんが(ーー;)
毎日一緒にいるから何となくそう感じます。多分間違いないでしょう。



楽しく通っていたリハビリサークルも、慣れてくると会員どうしお互いの遠慮も
なくなってくるので、だんママちゃんの協調性のなさが際立ってきたり、
作業中のおしゃべりを注意されたり・・・
(実際手作業などはほとんどしなくなり、時間いっぱいおしゃべりして終了
一部の人には理解されず、何をしに来てるの?だったようです。)
人間関係があまりうまくいかなくなってくると、楽しくないのは当たり前。

行きたくなければやめてしまえばいいのですが、一度習慣になってしまったものは
どうしても行かなければならない!
と考えてしまうのがこの障害の悲しいサガでもあります。
これを説得してやめさせる必要もパワーもなく、そのまま放置。



そんな中、退院後からずっと週に1度、散歩や体操教室に一緒に通って
(体操も一緒にやってくれていた)ヘルパーさんの業務内容が
介護保険サービスの改正等によって、サービスの範囲外にあたるとされ
=送迎のみが認められるのだと。
(3時間くらいの事なのに、なんなんだか〜?ですよ)
送迎のみということであればヘルパーさんではなく別の送迎業務委託
となるそうで、そのような手続きをしますからと言われてしまう・・・。

だんママちゃんの奔放さに臨機応変に対応してくれるこのヘルパーさん
だったからこそ出来ていた仕事であり、長年築いてきた信頼関係だったのに・・・
送迎のみでは意味がない!


もちろんケアマネさんにはそのように訴えましたよ〜!
その後のヘルパー派遣事務所側との会議の結果だそうです。

誰のための介護サービスなのか?さっぱりわからなくなりました。

制度はどこかでボーダーラインを敷かなくてはならないのはわかります。
ケアマネージャーさんたちが悪いわけでもないでしょう。

介護を必要としている人の症状は様々で、
必要な手助けは個人によって多種多様でなければならないと思うのです。

会議室で審査をする際、
利用者個別の事情や家族の希望が反映されない
というのはとても冷たい制度ですね・・・。
どこかが変だと思いました。


「問題は会議室で起きてるんじゃない!
現場で起きてんだ!」


術後の苦労を共にしてきたこのヘルパーさんの存在は
私にとっても結構大きかったのです。




当初もう1人お願いしていたヘルパーさんはだんママちゃんに振り回され、
時間外業務ばかりになってしまい、申し訳なくてキャンセルさせて頂いた。
一筋縄ではいかない、我が家のだんママちゃんなのです。^^;



おかげさまでストレスメーターはいつも満タン。

たまに外出すると、10分おきに携帯に電話がかかってくる・・・
外出しようとすると後を付いて来てしまい、玄関は?と聞くと開けっ放し・・・
お弁当を作って外出しても外で買って食べてしまう。
好きなものを買って食べてね、と出かけ帰宅すると何も食べてないと言う・・・
こういう毎日だと、私自身がだんだん長時間留守にする事が恐怖になってしまいます。
仕事にも集中出来ずにイライラしていて家族の関係もだんだん険悪に・・・



そんな状況下でのがん告知・・・。

このことがきっかけで、施設にお願いせざるをえない状況となり、
入院までの1ヶ月、いろいろ探しましたよ〜!

デーサービスや出張時のショートステイは利用したことがあっても長期は初めてのこと。
とりあえずはショートステイで、デーサービスで通っていた施設を確保。
その他、老人介護保険施設と特別養護老人ホーム・・・見学させてもらえるところへ行き、
ここならばと思うところへ申請書を出してから入院。



ショートステイでは利用可能な日数に限界があります。

その後お世話になった老人介護保険施設はあまり環境が良くありませんでした。
家から歩いて行ける距離なので通いやすいからと思ったのですが・・・

とても良い対応をしてくれる人も中にはいるのですが、
管理職の人に限って心ない発言や態度・・・仕事も事務的・・・

ここではちょっとかわいそうでした。


私の治療も化学療法が追加になり、介護を続けることの限界を
兄弟たちにも理解してもらったので次の施設を考えねばなりません。


願いは届くものなのか?
現在お世話になっている施設(特養)の方から連絡をいただき、現在に至ります。


おたがいの状況を思いやれば皆がやさしくなります。
病気のことを別にすれば、この時から家族間の関係は良い方向へ回りました。



先述のヘルパーさんは今でもたまに仕事抜きでだんママちゃんの施設へ面会に来てくれています。
ほんとに人には恵まれてるなぁ〜と感謝するばかり・・・



退院後間もない頃、リハビリセンターまで送迎をお願いした
ドライバーさんが話してくれたことを今頃になって思い出しています。




「ボクの母親はね、特養に入所してるんですよ、
はじめの頃は家内が面倒見てたんですがね、
だんだん世話してもらってる事が当然のようになっちゃって、
見るに耐えない状況になって、家内がかわいそうでね・・・
施設にお世話になる事にしたんです。

自分も定年退職してるのに何で家族で看ないんだ!
とか言われそうですけどね、いいんですよ言われても。
この方がお互いにいい関係でいられるんです。
甘えがないですからね・・・

恩返しになっているのかはわかりませんが、出来た時間で
ボクはこうしてボランティアで皆さんのお世話をする・・・
そうして皆で必要な介護をしていければそれでいいんじゃないかな?
って思ってるんです。」



自分への言い訳かなぁ?
それとも私に言ってくれてるのかなぁ?
と深く考えないままでしたが、
当時は家族で何とかしてあげたいという気持ちが強く、
限界まで頑張ってしまったみたいです。


本当にその通りだったなぁ・・・と、今では心から思います。



介護を仕事としているプロはそれなりの知識と経験があります。
施設でたくさんの人とコミュニケーションがとれる=外部からの刺激がある
というのは引きこもってしまいがちな認知症の方の進行を遅らせてくれる場合もあります。
(もちろん良くない施設の場合は逆効果ですけれど・・・)

家族を他人に任せるというのでは決してないです。
「ご家族と一緒でなければ出来ない事なんですよ」と良く言われます。^^

役割分担して一緒に見守って行きましょう。
と言っていただけるのはとても心強いこと。


自分たちがしていた一番しんどかった部分を請け負ってもらうことで、
今度は施設のルールで出来ないことを家族がしてあげられるようになった気がしています。


これはとても健康的!


そんなふうに皆で介護する輪が広がって心豊かな社会になればいいのにな〜
と切に願っています。






ここには書かなかった細かい事や、現在の新たな問題、
今後のターミナルケアの問題等々・・・いろいろとありますが

今後の事はおりをみて書き足していこうと思います。
中には一緒に考えてみてほしいなぁ?と思うものもあります。




今回は一方的に自分の中の黒いものを出しておきたかったので
ちょっとすっきり。


おつきあい頂き、ありがとうございました!


さっき「任侠ヘルパー」を見てきました。
(たまに見ています。^^;)

ターミナルケアについてのお話は、もう少し複雑な問題だなぁとは思いますが・・・
なかなか上手に描いてると思います・・・いかがでしょ?


コメント(12)  トラックバック(2) 
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コメント 12

鷲

nakaちゃん…一気に読みました。お義母様のこと・・・そうか、ずんとくるものありました。
「一緒に考えてほしいなぁと思うもの」について今後書き足していかれるとのこと・・・うん、その時私も私なりに(って単なるババだけどさ)、コメントするさ。ってこんな時間にごめん(って自分に言ってるの!お前酔っ払ってコメントしてる場合か!と)、とにかく読んだ。しみじみ・・・って報告だけ。

by 鷲 (2009-09-04 01:11) 

nakasama

*鷲さん
どもども、重たい話でお粗末様でした。^^;
間を置くと書かなそうだったので、ちょっとヒマが出来たところで一気に書いときました。
一仕事終わった気分です。あはは・・・
by nakasama (2009-09-04 09:52) 

一真

「問題は会議室で起きてるんじゃない!
現場で起きてんだ!」
そのとおりです。
by 一真 (2009-09-04 12:12) 

rider

任侠ヘルパー、毎回見てます(*>▽<*)
なんか、シンプルで分かりやすいし、考えさせられる部分もあるので。
 
11年も前のことだったんですね。

私も基本的に介護とかは人の手を借りるべきだと思っています。
今、両親ともしっかりしていますけど、今の気持ちを聞くと、やはり
オムツとかは私が変える?っていうと、複雑な顔しますモンね。
身内だからこそ、見て欲しくない部分だってあると思う。
その垣根を取っ払いすぎると、やっぱりうまく行かなくなるような気がします。
 
どういう状態にせよ、お互いが楽しくて、すこーし遠慮持って接することができるのが一番いいですよね。
それは、病気だからとかでなく、通常の場合でも。

介護の保険やら、問題は山積みですが、少しずつ良くなっていくといいなーと思います。

by rider (2009-09-04 16:21) 

nakasama

*一真さん
nice!欄閉じていてごめんなさいね。
でもコメント頂けてうれしいです。
ありがとうございます。^^



*riderさん
おっ、見てますか〜?^^
極道はわからないけど、1話ごとのテーマは単純明快でわかりやすいですよね〜^^;

>私も基本的に介護とかは人の手を借りるべきだと思っています。

うん、でもね、現実にはどの段階で???って思うとなかなか踏み切れないものだと思うのですよ〜!
うちは突然だったからかもしれませんが・・・ゼッタイ良くなるって思ってたんだもん^^;
それはかわいそうだったかもしれないなぁ〜?とたまに思うのであります。
by nakasama (2009-09-04 18:46) 

モモパパ

>自分たちがしていた一番しんどかった部分を請け負ってもらうことで、今度は施設のルールで出来ないことを家族が・・・
これって出来そうで出来ないので本当に恵まれたと思います^^
こぎんさんの善行が巡り巡って・・・と同じ(?)と思ったりして^^
うちの母、月一で帰る私達の前では殆ど出ない認知症の進行が最近顕著で・・・
毎日の兄夫婦と甥っ子は大変だと思いつつ・・・難しいです><
by モモパパ (2009-09-04 21:32) 

アカシア

全部読ませていただきました。
お義母さまはnakasamaさんのブログにちょくちょく登場されるので親近感を感じています(^^)
お勤めを終えてこれからという時だったのですね。

病気、怪我、高齢になってからのこと・・・本人の年齢に関係なく家族に何かがあるとそこから家族の人生が大きく変わってしまうこともありますね。
支えあっていくのが家族ですが看ている人が負担になって倒れてしまわないように力になってくれる専門の窓口や理解しやさしく見守ってくれる世の中になってほしいです。



by アカシア (2009-09-06 00:03) 

こぎん

脳の病気と認知症と・・・Wだと、どう対処したらいいか分からないですよね。

ジャスト介護INGだからさ~、
いつまで独居ができるんだろう・・・いつまでが同居のラインで、どうなったら施設なんだろう?
って思うことはしょっちゅうですわ。
特養なんかは2年待ちとかだし・・・今から申し込んでおいたほうがいいよ~という人もいるんだけど・・・
考えても思うとおりにはいかないし、いきあたりばったりで思案するしかないかな?
納まるところに納まるんだろうな~とも。
テーマパークみたいに、個性を活かせて、あっかるい入りたくなる施設が充実するといいんだけどな~。
北欧並みに収入の税率が6割でも、福祉充実社会がいいのか?
日本じゃ~、無理っぽいな~。

それでもnakasama、週1でお家に連れてきていて・・・えらいですよ。
福祉従事者の友達もいるんだけど、面会にさえ来ない家族がいっぱいだって~~。
そこは私設だから、結構お高くって、経済力ないと入れられないような施設なんだけど。
金持ちほど薄情・・・? ^^;
by こぎん (2009-09-06 16:00) 

メアリーアン

「問題は会議室ではなく現場で起こっている」まさにそうですね。
制度の変更に振り回され、困惑するのは本人と家族です。

nakasamaさんのように自分ができるかと問われれば、自信もなく
応えようがありません。時が経つほどに我が身に迫ってくる問題なの
ですが、なんともまとまりません。

ここまで来られたnakasamaさん、ほんとにえらいです。
by メアリーアン (2009-09-06 20:13) 

nakasama

*モモパパさん
そうですね、数時間一緒にいると気を張って接しているから結構しっかりしているな〜?と思われていても、毎日一緒にいる家族でないとわからないご苦労はいっぱいあるかと思います。^^;
しっかりしている部分があるからこそ、なかなか人の手を借りることに踏み切れないところでもありますよね〜。


*アカシアさん
田舎育ちなもので、小さい頃は家に毎日お茶を飲みにくる近所のおばあちゃんがいました。^^;
昔は地域のひとたち皆で子供も老人も暖かく見守っている環境が存在していたと思います。
若い頃はそういう事がうっとおしいなぁ〜と思う事もたくさんありましたけどね・・・

高齢化の波がどどど〜っと来ている気がします。
皆の意識も変えて行かないといけない問題もあるなぁ・・・
と思い記事にしてみました。^^:



*こぎんさん
そうなんですよね〜
>いつまで独居ができるんだろう・・・いつまでが同居のラインで、どうなったら施設なんだろう?
これはほんとに難しいと思います。
うちの場合はリハビリすればある程度の機能は回復する・・・を前提に介護を続けていたので、自分が病気にならなかったらまだ続けていたかもしれない・・・。

>特養なんかは2年待ちとかだし・・・
これについては地域によって違いがあるのかもしれませんが?
横浜市の場合は当人の要介護度や家族の事情その他チェック項目によってポイント制になっていて、より必要性があると思われる人は優先的に順番が来るような仕組みになっています。
施設もある程度自分たちで選択出来るので、声がかかったからといって、断ったらもう入れないというものでもないです。
実際うちの場合は1件断ってますが、すぐに今のところから案内が来ましたですよ〜!^^
難しいところですが、あちこち情報を仕入れておいて申請だけしておくっていうのもありなのかも?
いやその前に、だんママちゃんには不向きでしたが、少人数でのグループホームという選択肢もありですよね・・・
ほーんともっと入りたくなる個性的な面白い公共の福祉施設が増えたらいいなと思うわ〜^^;


*メアリーアンさん
ありがたい制度だと思うんですけどね〜^^;
生活様式も個人の考え方も、症状も多様化しているのにな〜って思います。
制度にがんじがらめになってしまうと、かかわる人たちの給料にばかり予算がまわって、実際の利用者が使えないサービスでは困っちゃいますもんね。

私の場合はたまたまそのような事が突然おこってしまったので、
やろうと思ってやっていたわけではなく・・・全てが成り行きです。
実際対応も全て行き当たりばったりだし〜^^;

皆さんの今後の資料にでもなれば少しは報われるかしら?と思って・・・
by nakasama (2009-09-07 10:25) 

ユキ

おっしゃる通りです
家族だけで介護は共倒れしちゃうと思うからっ
人にもよりますが
家族に迷惑かけると思うと
それもストレスになりかねないし
by ユキ (2009-09-09 02:04) 

nakasama

*ユキさん
>家族に迷惑かけると思うと
それもストレスになりかねないし
これは少なからずあるのよね〜、それは自分も入院中につくづく感じたことではあるけれども、自分の家でおだやかに暮らしたいっていうことも同時にとても大きいと思うのね。
決断をするってなかなか難しいね〜^^;
by nakasama (2009-09-11 09:05) 

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