思い出話・エピソード7/スペイン マドリード・グラナダ編 [昔の旅の話]
昔の旅の話の続きです。
[これまでのお話はサイドバーのカテゴリー/“昔の旅の話”にあります。]
100記事目なので、旅のお話も、きり良く終わらせようかと。
だから今日のは(今日のも?)長いです・・・
では、マドリード〜グラナダ編です。
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バルセロナからマドリードへ到着したのは、
6月・・・ちょうど今頃の季節でした。
Mちゃんはすでに帰国、T君は一足先に他の土地で出会った友人達と集合して
同じホテルに宿泊。
部屋空いてるからnakasamaもどうか?
と誘われ行くとそこには気の合う日本人旅行者達がいっぱい。
旅のコースが違う人達との情報交換の場になりました。
その晩はみんなでフラメンコを見に行きました。
迫力のステップでホコリがバフバフと舞い上がるのにちょっとビックリ!
フラメンコとは空気の悪いものでした。
そして当然・・・夜はそのままみんなで飲み会・・・大勢いるのもまた楽し。
フラメンコときたら闘牛?
だけどちょっと・・・闘牛見るのは・・・無理。
んー、これだけは文化とはいえ理解不能、見たくなかったので行きませんでした。
マドリードに寄った理由はピカソの「ゲルニカ」が見たかったから。
翌日はプラド美術館へ・・・
(ピカソの作品は、別館の国立ソフィア王妃芸術センターというところにあります。)
(こうやって画像になってしまうとぜんぜん迫力ないですね・・・(ーー;))
ものすごく大きな絵です。
大きさにも圧倒されるのだけれど、
戦争への悲しみと怒り・・・画面にぶつけた激しい想いが伝わってきます・・・
ゴヤの絵は、とてもとても暗い・・・ここにも悲しみと恐怖・絶望・・・
もちろん華やかな絵画も数多くあったけれど、
心象に残る絵はそんな悲しい残酷な絵ばかりだった・・・
(画像ない方が良かった?ちょっと悲しくなるね・・・)
そして
帰り道・・・目の前で女の人の悲鳴!
走り去るのは若い男性・・・ひったくりです。
多分女性は観光客・・・一瞬、皆注目・・・
その後、廻りは・・・またかというような反応・・・すぐに何事もなかったかのように・・・
パニックなのは本人のみ・・・
何故この国の人達はこんなに陽気で楽しい反面、はてしなく犯罪が多いのか?
そして、物乞いをする人々も他より多く感じる・・・いまだに内戦が尾を引いているのでしょうか?
スペインの歴史を知らずに来た事を少し後悔。
しかし、
帰ってきて本を2冊ほど読みましたが・・・
内戦や宗教間の問題は難しすぎてじぇ〜んじぇんわかりましぇん。。。。m(__)”m
強すぎる陽射しが濃い影を落とす・・・
この時期ヨーロッパはサマータイム、
陽射しは高く強く、夜10時頃までは昼のように明るい。
お昼を過ぎると2時頃から・・・シエスタ・・・
お店も郵便局も銀行も4時頃まで皆閉まってしまう・・・お昼寝タ〜イムです・・・zzz
これは働き者の日本人(私の事ね^^;)にとって、はじめはやっかいでした。(^^;
何かしようと思ったら午前中か遅い時間・・・昼間は寝て待て・・・って感じですから・・・
今はずいぶん変わってきてるようですが、、、
でも生活の中で育まれた文化だから続けてもらいたいな〜
暑い日中はお昼寝・・・いいじゃないですか?
午後の仕事もはかどるってもんです。
(なんて遠くにいるとそう思う・・・勝手なものです。)
クールビズなんてケチな事言わず、日本の夏にもシエスタを導入しよ〜〜〜!(^o^)ノ
あら、、、横道にそれてしまいましたね・・・/(-_-;)
・・・・・
戻しましょう。えーと、
そう、そしてグラナダへ。
グラナダもサクロモンテの丘等は一人で歩くのは危険。。。
ましてやカメラ持ってたりしたら現金同様・・・と聞き、
複数の方が安全・・・ってことで・・・なり行きで女3人・男2人計5人で出発・・・
一人旅ではなくなりましたね〜心強いです。
グラナダへ向かう車窓からは・・・
オレンジ色のひなげしの野原。。。
咲き始めのひまわり畑。。。
景色はどんどん変わっていきます。
イスラムの建築様式・・・
延々と続くオリーブ畑。。。乾いた土地。。。
ほんとに乾いた土地にはオリーブしかない・・・
ずいぶん遠くにいるんだな・・・とあらためて感じた・・・
夕方に長距離列車がグラナダへと到着すると降りたとたんに
地元のおじさん達に笑顔で大歓迎されました。。。
「オラ〜!セニョリータ!、ハポーネ?ハポネサ? △◇□☆⌘☀♨♪オー、アミーゴ!アミーゴ!!!」
(やぁ〜ようこそ、お嬢さんたち、日本人?お〜、みんな私の友達ね〜
だからうちに来て〜!って感じでしょうか?)
もれなくハグも付いてきます。。。
ホテルの客引きさん達なんですね(^^;)
それにも増していっしょに行ったSちゃんという同じ年の女性はたくましかった〜(^o^)/
「おじさんいくら? 高い高い!
チーパー!チーパー! ディスカウントよ〜!!!」
と、親指を下に突き出し説得。。。
さすがー!ナルホド!そうやれば良いのね(市場で野菜買うのと一緒)
その値切りっぷりに・・・惚れました♪
なんとホテルはツインルームにエキストラベッドで3人部屋でも広々としていて
しかもバスタブ付き、一人約¥2000。
(その後通貨も変わって今では考えられない価格・・・と思います。)
お風呂付きは初日のパリ以来です・・・感激・・・Sちゃんありがとう(T-T)
(それまでシングルルームでほとんどシャワールーム。バスタブ付きってなかったので。)
その後フロントに全員集合すると、あの客引きのおじさんがいました。
ニコニコ顔でやってきて上機嫌です。
「オー、アミーゴ! !!なんちゃらかんちゃら・・・ミ・カーサ!!!」
(何となくですが・・・うちに遊びにこいって言ってるみたい?
値切りのSちゃんのこと気に入ったみたい。^^;)
このホテルに5人もお客さん連れてきたので成績よかったようで・・・たぶん報酬が?・・・
おじさん、顔赤い・・・すでに酔っぱらい・・・?
グラナダおじさん、宵越しの金は持たねぇ〜って感じ?。。。(^-^)
みんなで近くのBARでタパスとビールで夕飯&今後の会議・・・
翌日はアルハンブラ宮殿へ、翌々日は日帰りでマラガの海へと向かうこととなりました。
アルハンブラとは「赤い城」という意味だそうです。
丘の一番上に建つキリスト教の国のイスラムの城・・・
丘の上からは雪を頂くシェラネバダ山脈が見えます。
ここで目にしたのは予想以上の素晴らしイスラム建築と
その真ん中に建てられた陳腐なキリスト教の宮殿でした。
そしてライオンの庭園に入ったとたんにカメラのシャッターが切れなくなった・・・がーん!
壊れちゃった・・・のね。
イスラムとキリスト教の争いについては
さっぱり良くわからないので書けないんですけど・・・
見て感じた事だけちょっと・・・書いておきたいかな?って・・・
イベリア半島は8世紀から800年の間イスラムの国でした。
レコキンスタと呼ばれるキリスト教徒による国土回復運動=戦争
によりイスラム教徒から国土を取り戻した証しのように
宮殿の真ん中に記念碑のようなキリスト教の印を建造する。
そんな場所を目にした感じがしました。
もちろん、別の土地に行けば逆の事が行われていて・・・
どちらが、どうだということはできませんね。
未だに世界中に続くいろんな民族間の問題には長い長ーい歴史があって、
政治と宗教といろんなものが複雑に入り交じって貧富の差っていうものが露骨に存在して。
これが犯罪を多くする理由?
国境も争いもない世の中って永遠に実現しないのかな〜?
アルハンブラ宮殿について画像を見たい方はこの方の写真がとても素敵です。
http://wadaphoto.jp/aruhanbura.htm (前編)
http://wadaphoto.jp/aruhanbura2.htm (後編)
ん・・・何だかお話が重い?
ん〜、ソネブロのように・・・?
では、翌日のマラガへ飛びましょう・・・・
じゃーん!!!
nakasamaは着替えは1着しか持っていきませんでしたが、
なんと水着は鞄につめていたんですね〜〜〜(^^)v
地中海で泳ぐ!!!
これも目標のひとつでした。
水着はワンピースで白地に黒の斑・・・そうです・・・牛
モーモー柄の水着でした。(^^;
一緒に行った仲間からは・・・
「nakasamaさぁ〜!
スペインでその柄はどうよ?
赤い布ひらひらされちゃうよ〜」
・・・たしかに・・・\(ーー;)ノ・・・槍で刺されそう?でも乳牛柄か・・・(ーー)?
実際マラガの海は水が冷たくて、泳げませんでした・・・泳いでいる人はなく・・・
みんな日光浴だけ。。。じりじり。。。
トップレスの人もいたかなぁ〜? うつぶせだったけど・・・(^^)
この後、本当はセビリアやモロッコと向き合うジブラルタル海峡のところの
アルヘシラスという地まで行ってみたかったのですが・・・
帰国の日程も迫っていて、皆とはグラナダに戻ったのち別れ、
帰り支度をするためパリへ戻るのでした。
一人に戻ると又違うものが見えてきたりするものです。
夕刻、夜行列車待ちのホームでは、若い女性がフラメンコのステップの練習をする。
小さい子供達も真似をするが、みんな上手。きれいな踊りに拍手を送る。
今でも・・・スペインの列車で聞いた車内販売のリズミカルなおじさんの声を憶えています。
「セルベーッサ! ボッカディージョ! カフェコンレチェ!」
(ジーコ監督のイントネーションでイメージしてみましょう! そんな感じです^^;)
意味は・・・「ビール! サンドイッチ! カフェオーレ!」
・・・・最後に耳に残る言葉がこれって・・・自分らしいかな?(苦笑)
昔の一人旅のお話はこれにて・・・・・The end・・・・・です。
長々とおつきあいありがとうございました。 m(__)m (^_^)ノ”
ほおっ.....
by (2006-06-16 13:28)
何度も書きますが 旅行記大好きです 終わりと言わず クローズアップ版も検討ください^^
キリスト&イスラムの対立は なくならないでしょうね・・・・
残念ながら唯一神信仰の限界と言わざるを得ません。
今日も未来も 多かれすくなかれ戦争の原因になっていくのでしょうね。
by (2006-06-16 15:16)
続編、楽しみにしていました。まだまだ読みたくなってしまいました。
グラナダへ向かう車窓の風景・・・・。
私も想像しながら、思い描いてみました^^。
とっても美しいですね。オリーブ畑、オレンジ色のヒナゲシの花・・・。
風が吹いてきそうですね☆^-^☆気持ちが良い景色が目に浮かびます★
スミマセン。牛柄の水着、ちょっとクスット笑ってしまいました。
赤い布、ヒラヒラされちゃうよ・・というのを読んで更に笑ってしまいました・・。
でもでも、ホントに素敵な旅ですね。
おじさんのリズミカルな言葉も想像できましたよ(^-^)
シエスタという文化、いいですね。
そういう国独特の文化って残って欲しいですね。。
そういう文化知るのとても興味深いです。
それに名画も沢山観られたのですね^^。うらやましいですー^^。
「ゲルニカ」もゴヤの絵も中学の時、画集を開いて大きな衝撃を受けました。
nakasamaさんのように、間近で観たらきっともっと色んなこと考えさせられそうです。
いろんな深い歴史があるのですね。。。
知らない事がいっぱいです。nakasamaさんの記事で、少しでも知るきっかけ
ができたこと、嬉しく思います。
知るきっかけ・・・・って大切ですよね^^。
アルハンブラ宮殿も観て来ましたよー。こんなスゴイもの観たら、価値観や人生観が変りそうですね。すごいなぁ・・・。
旅の記事読んで、いろいろ思い巡らし楽しかったです(^-^)
有難うございました^^。ちょっと長いコメントになっちゃいました。
by mimi (2006-06-17 01:48)
え!?一人旅行記終わりなの??
色んなエピソードにドキドキしたり、ワクワクしたり楽しませて頂きましたぁ(^^)
ボクも地中海で泳いで見たい!!
いつも太平洋と言うか伊勢湾(愛知県限定)、日本海というか敦賀湾(福井県限定)なので・・・( p_q)
by (2006-06-18 08:47)
え〜!もう終わっちゃうの〜^o^
と言う程に楽しく&意味深に読ませて頂きました!
お疲れさま&有り難うございましたm(_ _)m
宗教や覇権、地圏?色々な意味で戦争は未来永劫続くのでしょうか・・・
ピカソのキュビスムは不得手ですが、ゲルニカは全く別ですね!
知人の事務所にプラド美術館で買って来たというゲルニカのでっかいポスターがありそれを見るたびに、本物を一度見に行きたいと思ってしまいます。
ゴヤは小学校低学年で、母にゴヤ展に連れられてから衝撃を受け、好きな画家です。
暗い絵が好きなのかな〜^_^;
アルハンブラのHPの方、ポンペイをUPする時、地図等参考にしました^_^;
by モモパパ (2006-06-18 11:40)
追伸:100記事おめでとう御座いま〜す^o^
by モモパパ (2006-06-18 11:42)
お久しぶりで~す。楽しく、そして興味深く、読ませて頂きました。
内戦や宗教間の問題、にょろもまったく、わかりません。
ゲルニカ、一度、本物を見てみたいです。
ハズも同じ事書いてるな~。次の海外旅行はプラド美術館(笑)?
アルハンブラ宮殿も見てみたいです。
ギターの「アルハンブラの思い出」、大好きな曲だし、、、。
えっ!これで終わり?そんなこと言わず、「○○編」と言う感じで
アップして欲しいな~。
by にょろ (2006-06-18 22:28)
みなさんおはようございます。
こんなむか〜しのお話につきあっていただいた上、ありがたいコメントまで頂いて
ほんとにありがとうございます。m(__)m
■トラブ龍さん
ご訪問ありがとうございます。
ほぉ???
■dennさん
ありがとうございます。
こんな旅行記でいいんですか?(^^;)
じゃあ先日のバトンといっしょで・・・考えときますね
・・・考えるだけかも?(^^;)・・
■mimiさん
長いコメント大歓迎〜(^^)です。
当時の気持ちがちょっとでも伝わったとしたら、とってもうれしいです。
知らない事はたくさんあって、ワタシが見てきたものも、
ほ〜んの一端で、読んだ本なんかも、ほ〜んのひとかけら・・・ですよね・・・
自分の国の事でさえ知らない事だらけなのに・・・
だけど、
知るきっかけはほんの1枚の絵だったり、写真だったり・・・
ワタシがここへ行こうと思ったのもそんな絵や写真がきっかけですものね・・・
ホントきっかけは大事です。(^^)どうもありがとう。
■たろうさん
どうもありがとうございます。
地中海は泳ぐとこでなかったみたいですね・・・(^〜^;
コスタ・デル・ソル(マラガのあたりの海岸)はリゾート地ですから
どちらかといえば、カップルでのんびりと優雅な旅をおすすめしますです。
■モモパパさん
どうもありがとうございます。(^^)
ピカソは戦地ゲルニカの報道を当時フランスで聞いて、
この大きなゲルニカを3週間くらいで描き上げたって聞いたような?
(スミマセン、記憶はあてになりませんが・・・)
彼はきっとこの絵を絵画ではなくて報道写真のように、戦争の悲惨さを
世界中の人に知ってもらいたいって気持ちで描いたのでしょうね。
だからきっと・・・他の作品と違ってめんどくさい事抜きに
ストレートに伝わってくるんでしょうか?
ゴヤはもっと怖いのもありますよね・・・それはちょ〜っとアップするのはやめました。
ワタシはゴヤ・・・実はあんまり好きではないんですけど、
ここで見て、ある意味ピカソより衝撃は大きかったかも・・・です。
■にょろさん
ありがとうございます。
そういっていただけると、とってもうれしいです。
実は、書いてたらだんだん深刻になっちゃって・・・あれ?
こんな方向性の旅行記だっけ?
みたいで、UPするのちょっとためらってたんです。
読み返してみて、う〜ん、でも戦争なしではありえない国だから・・・
とも思い、めんどくさいとこは一部削除したとこもあるんですが・・・
とりあえずアップしました。
うん、うん、次の旅行はハズさんとスペインか〜いいですね〜
アルハンブラ宮殿にはパラドール(宿泊できる)もあるから
早い時期に予約できれば泊まれるかも〜(^^;)ふふ、挑発してるかしら?
by nakasama (2006-06-19 11:19)
■モモパパさん
白雲木の情報ありがとうございます。
花はそのものですね〜。
葉っぱはかなり虫食いだったので・・・何とも判断できませんが・・・
白雲木だということで解決~(^^)v
感謝感謝です。
by nakasama (2006-06-19 13:18)
■きむたこさん
ご訪問&nice!ありがとうございます。
■カイトさん
nice!ありがとうございます。
最近コメント間に合わないですねぇ・・・(^^;)
■かのとさん
ご訪問の上nice!ありがとうございます。
by nakasama (2006-06-19 13:59)
やっと訪問できました。
by akamaru (2006-06-19 14:31)
白と黒の・・・モーモー柄・・・(^-^;
そしてスペイン・・・(;^_^A アセアセ
赤い布をふられる要素いっぱいですね(≧▽≦)
by のこたん (2006-06-19 15:00)
ゴヤはねえ・・・・・・・・負のパワーがすごい
暗い世界に引き込まれてしまいます
ピカソもやっぱり・・・・怖い
スペインの旅は興味深いですね
歴史の深い流れにずっとさらされてきた国の中を旅するのは
すごくエネルギーがいるでしょうね
by アッキー (2006-06-19 17:59)
まるで自分が旅をしている気持ちでした。
特にグラナダへ向かう車窓からの景色…素敵だなぁ。
by 水無月 (2006-06-19 21:27)
皆様おはようございます。
■あかまるさん
どうも〜お忙しい中おつかれさまです。
■のこたんさん
やっぱり?
その場に行くまで気がつかなかったんですよね・・・これが・・・
キリン柄にしとけば良かったなぁ〜
(そういう問題じゃないですね(ーー;))
■アッキーさん
スペインはバルセロナからトータル2週間も居ちゃったんですよ
その割にあちこち行けなくて・・・
だけどじっくり体感できました。
■水無月さん
一緒に列車に乗っていただけましたか?
ありがとうございます。
オリーブ畑の景色にはたまに風車などもありました。(^^)
by nakasama (2006-06-20 10:33)