思い出話・エピソード4/イタリアにて・その2 [昔の旅の話]
ひとり旅のエピソードをいくつかお話していますが、
まだいろいろとあります。。。(^^;
今日はその4回目ということで2つまとめてお話しようかと・・・
ちょっと長いかも?
第1話)
ミラノ拉致事件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ミラノはローマに行く前にダヴィンチの『最後の晩餐』を見るため、
1泊だけ駅近くに宿を確保したあと荷物を置いてすぐに、
エマヌエーレⅡ世のアーケードへ向かった。
まずはドォモを見にいくため・・・
ひとりで歩いていると、あまり人が見当たらない・・・
この日は日曜日。
お店はみな閉まってる・・・ちょっと残念。(せっかくミラノなのに〜〜)
突如として車が横付けされ、中から3人の若い男女が降りて来た。
あっという間に3人に囲まれる!
『何!何!???』
3人一緒に何かまくしたてるので
「???」(‐‐;)
無言、、、。(突然で返す言葉も思いつかない)
代表者がゆっくりしゃべってくれた。。。
代表者:「日本人の方ですよね?」
私:「そーだけど、なにか?」(((‐‐‖)
代表者:「パスポート持ってる?」
私:「持ってるけど、それが何か?」(((((ーーⅢ)
3人:「あ〜、ラッキーだわ〜お願い!私たちと一緒に来て!」
「頼むから、自分達を助けると思って、ちゃんとまた送ってあげるから〜」
私:「え”〜〜〜、まじっすか?どこ行くの〜」
代表者:「近くの公園までだから、大丈夫!」
すでに、車にのせられ、発車〜〜〜
私:『大丈夫って(;;)うそでしょ〜これって拉致じゃないのぉ〜 おろしてくれ〜』
ほどなく公園に到着。
何だかいっぱい人がいます〜???
スケボーの大きいのみたい?のに乗せられ、どさくさでいっしょにゲームに参加・・・???
ゴールを切る・・・???(よくわからないけどちょっと楽しい?)
司会者らしき人から「パスポート見せてー」と言われる。
どうも見せないといけない状況・・・国境でもないのに・・・
しぶしぶ赤いパスポートを・・・
拍手喝采を浴びる・・・???
「おめでとう! ありがとう!」
3人から握手の嵐!!!
『ナンデヤネン・・・?』 (^〜^;
3人から丁寧にお礼を言われ、車でアーケードまで送ってくれた。
車の中で説明を聞くと、こういうことらしかった。
彼等は何とかっていうラジオ番組で1日がかりの長いゲームをやっていて、
いくつかの課題をこなさなければならないということ。
その課題の1つに『日本人を捜せ!』ってのがあったらしい・・・
そういえば、駅前では同じTシャツを着た人たちが、おじさんに声かけてたような?
多分ツアー客等は日曜日は移動日などにあてていて、
ミラノの観光スポットを歩いてる日本人も少なかったらしい。
車を降りるとまた似たような3人組が迫ってくる・・・きゃ〜、恐いよも〜(((><;
「彼女はダメよ!私達ともうゴールしちゃったからね!」
そのようなやりとりを数回・・・で、アーケード入り口付近まで保護してくれた・・・
イタリア人って唐突だけど、とってもフレンドリーだ♪
彼等は未だ続きがあるのでと、ここで・・・bye bye!
アーケードに入るともう声かけたらダメというルールらしい、美しいアーケードの天井を眺め、
無事にドォモに到着。
この日拉致にあったニホンジン犠牲者は、はたして何名いたのか?
でも、、、ミラノっ子とラジオ出演はちょっと面白かったョ。
おかげさまでここでのドォウモの記憶は・・・あまりない・・・(ーー;
第2話)
涙の骸骨寺・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ローマ/サンタ・マリア・インマコラータ・コンチェツィオーネ教会 / 通称:骸骨寺
(中には行かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?)
名前を聞いただけでうわ〜って思った方は、下記すっとばしてくださいね。
ちょっとまじめに自分の人生を考えさせられた場所でもあります。
この頃はすでに旅行も1ヶ月近く経過し、いろんな教会も見て来ていたので教会の
カタコンブ=地下墓所(歴代の神父さんたちの骨や棺等が安置)を見ても衝撃はなかった。
でも、ここは違うぞ・・・と
18才の頃に、恩師からここの話を聞きかじってはいたものの、
恐いもの見たさも手伝って?引き寄せられるように訪ねてみた。
入り口で時代をタイムスリップしたみたいなマントを着た修道僧がいた。
お布施?入場料?みたいなものを払うと話し掛けて来た。
「日本人ですか?」
「はい。」
「クリスチャン?」
「いいえ、違います。」
そう聞くと、修道僧はマントでくるむようにやさしく抱擁してくれて
何か一言祈りの言葉を呟き、中へ招き入れてくれた。
(異教徒へのおまじない?)
なぜだかとても、あったか〜く感じ、それだけでちょっと涙がでてきた。
どうしてかは今でも良くわからない。
(ん?ここで暗示にかけられたとか?)
写真はポストカードの転用ですが、とてもきれいに装飾された通路部分、
この右手がそれぞれ部屋に分かれていて・・・中はどくろのてんこもり状態。
あばら骨で壁面にアーチがつくられ、頭蓋骨を積み上げてできたベッドに位の高い僧侶か?
もしくは比較的新しい骨か?が横たわって寝ている。
中には骨に名前のような文字が刻まれているものもある。
骨に名札が付いてるの・・・?
ここは、カプチン派の修道僧4000人の骨で装飾された教会。
内装はしっくいのみ?
すべての装飾が人骨でできている・・・もちろん上の写真の装飾もね。
(普通考えないでしょ?↑人骨で時計の文字盤みたいのつくってみたり・・・)
悪趣味?・・・でもそう言い切れない何かがありました。
おどろおどろしい?
というよりも楽しげにさえ見えてくる(それって私だけ?)
骨になっても、こんなに世界中の人から訪問を受けているこの人たちは、
もしかして幸せなのかも・・・
だれもお参りに来てくれないお墓で淋しく眠るよりも・・・
『昔は私達もあなたたちのようであり、いずれは、あなたたちも私達のようになる』
そんなメッセージが・・・
良くわからないけれど、熱いものがこみあげてきた。
たしかに・・・そうだね・・・
宗教のことはあまり良くわからないけど、純粋に心の中で手をあわせた。
心の垣根がちょっとだけ低くなったような気がした・・・
ここは神聖な場所であり、異次元空間です。
『百聞は一見に如かず』・・・不思議な体験でした。
ローマに旅行される方、興味があったら覚悟して行ってみてね。
バチカンとは全く別の衝撃に出会えます。
(あ、過去記事読んでる人、ここ笑うとこですよ〜^^;)
でも苦手な人は、絶対やめておいた方がいいかと。
あんなにたくさん人骨見たら倒れちゃうかもしれないから・・・
最後まで読んで頂きありがとうございます。
まだ、旅は続きますのでそのうちにぽつぽつとお話できたらと思います。
大好きなスペインもまだこれからです。。。(*^^*)
ミラノでラジオ番組に出演させられるとは、貴重?な体験でしたね!
最初はさぞや驚かれたでしょうね!ボクなら囲まれた時点で走って逃げちゃってたかも(^^;
この装飾が全て人骨とは・・・。もしローマに行く機会があれば訪れてみたい場所です。
by (2006-03-03 11:51)
ギリシャに行ったとき、髑髏に飾られた教会に行きました。
そのときは、不思議にも恐怖感は無かったことを思い出しました。
by (2006-03-03 13:12)
やはり、優しい魂もたくさんいるんだね。
by Baldhead1010 (2006-03-03 14:53)
借り物ゲーム^^だったのですね^^
笑える拉致でよかったです^^
骨って 意外ときれいかもしれないですねーー健康なら^^
by (2006-03-03 16:38)
拉致の部分ではドキドキしましたよ。
珍しい体験でしたね。
骸骨寺へは行くのであれば神聖な気持ちで行きたいですね。
by 水無月 (2006-03-05 16:37)
これが“あの”拉致事件の真相だったのですね(^^;
なかなかこんな体験出来ませんよね!
骸骨寺での体験もなかなか貴重なものですね^o^
by モモパパ (2006-03-05 23:26)
★たろうさん
たろうさん、ほんと?行ってみたいですか?
この頃は私もピュアだったから、、、(ん?今もです!)
感じ方は今行ったらずいぶんと違うんでしょうね〜。しみじみ・・・(´`)
★ピョンピョンさん
nice!&コメントをありがとうございます。
はじめまして・・・ですよね?
やはり同じような教会はあちらこちらにあるんですね〜、
★Baldheadさん
(^^)だからなのか〜?
日本の文化は人の死ってものを悪として嫌っている文化ですよね。
『不幸』とか『忌中』とかって・・・
あちらの文化って、死は隣り合わせって感覚なのでしょうか?
普通に、おしゃれ?な街の中にこんなちっちゃい教会が存在しちゃうんですから・・・
★dennさん
ばかなことばかりやっちゃってますね〜(^^;
その最後の『健康なら』っての、リアルで恐いんですけど〜
★水無月さん
そうですよね、これはあまり経験できないかも〜。
日本人は、必ずどこにでもいる観光客のイメージなんでしょうね?
★モモパパさん
今のような社会情勢では国際問題になったりとか・・・?
しないかな・・・(^^;
普通だったらきっと、ダッシュで逃げるね・・・
by nakasama (2006-03-06 20:43)
これが拉致事件の真相だったのですね!
でも、知らない土地で囲まれちゃったらびっくりですよね!
でも、ラジオ番組で1日がかりのクイズをやって番組として成立するのかしら?
せっかくするんなら、TV番組の方がいいんじゃないのかな(笑)。
そしたら、nakasamaさんの顔がイタリア中に流れたのにね~!!
あぁ~、やっと、書き込みできました!
by にょろ (2006-03-09 12:50)